キャリコンを習得する際にその講座の中で交流分析をさらっと習います。
なので、大抵のキャリコンさんはサラっとだけしか覚えていません。
私は再決断療法を使用するカウンセラーでもあるので、その軸の考えとなっている交流分析もクライアントの分析時には使用しています。
そこで、自我状態というものがあります。
ザックリと言うと人は
「親の心」「大人の心」「子供の心」
3つの心で成り立っています。
3つのバランスがとても大事なんですが、
感情のまま無秩序に言動する子どもが社会性、勤労感を養う時
この大人の心を育むことが大切だと私は考えています。
さて、大人の心ってなに?
それは年相応に目の前の問題を建設的に対応し解決する思考・理性です。
この中には
社会性
自分の力で試行錯誤して前へ進む
条件の中で目の前の事柄に挑む
忍耐力
などなど
この大人の心の成長がどうして重要なのか?を教えるのがなかなか難しい
心理に興味があるというベースがある成人者や心理を学んでいる人になら簡単です。
就活をしていて必死に内定を得ようとしている大学生になら「社会人基礎力」を伝えればすんなりいくと思います。
ただ、相手は本来自分がいるべきステージにいない、集団で学ぶべきことを学べてない状態にある未成年のため、就労の重要性などを教えるのはことさら難しいです。
今回はイラストを用いて吹き出しに自由に想像させてセリフを書く漫画感覚のワークです
(基本僕のワークはオリジナルの自作シートを使って、オリジナルの内容です)
転んだ時にすぐにママに助けを求める男の子は何歳だと思うか?
お母さんはどんな様子か?
大人になって仕事でつまづいた時どんなことを考えるだろうか?
これらを想像し意見交換させてから
大人の心であればどう考えるのだろうか?
その時お母さんはなにを思うのだろうか?
「自立」「自律」「大人の心」の必要性へのアプローチを行うのです。
本来、日本教育の中で彼らが何気ない日常で学ぶべきこと
そして、集団生活や協調性の必要性
学校は社会に出る練習をするステージ
やがてやってくる就労の準備
それらを含めて物事を与えられた環境でやってのけるスキルを培う重要性を促し気づきを与えることも大切なキャリア教育だと考えています。
今日、生徒たちからはこんな感想をもらいました
「子供の心のままの部下がいたら、簡単な仕事しか頼まない。だってお母さんがいなければ自分で解決することができないから」
「試行錯誤できない、我慢することのできない大人は見ててカッコ悪い」
「痛かったら「痛い」って言うと思うけど、きっと程度を考えて助けがいるかどうか判断して、自分で解決していくことが大事だと感じた」
子どもって本当に正直でキャリア教育していて楽しい
そして、少年から成年へ移りゆく大事な時期だから大人の働く男として伝えたいことがたくさんあります。
そんな願いを込めて、明日もキャリア教育に努めたいと思います。
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